accessory/SONY/LA-EA5
■ LA-EA5
AマウントレンズをEマウント機へ取り付けるためのソニー純正
マウント変換アダプタ。
これまでにAPC-Sボディ用のEA1~EA2、フルサイズボディ用の
EA3~EA4が登場しており、奇数番はマウントと電子接点のみの
変換を行う仕様で、偶数番は更にTLM内蔵でボディモーター駆動
レンズでのAF対応も加えた仕様だった。
奇数番はほぼマウントを延長のみの形状でコンパクト、モーター内蔵
レンズでは像面位相差もしくはコントラストでAF動作するが、ボディ
モーター駆動レンズではAF不可。偶数番ではボディモーター駆動の
レンズもAF可能だが、アダプタ内蔵の古い世代のTLM専用位相差AF(*1)
でのみ動作するためカメラの像面位相差AFがどんなに刷新されても
活用できず、TLMや駆動部分が嵩張りEマウント機のコンパクトさを
大きく損なうという欠点があった。
本アダプタは奇数番の容積を保ったままボディモーターレンズ用の
駆動部を内蔵。AFはカメラ本体の像面位相差AFで行うよう奇数番と
偶数番の良いとこ取りという仕様になった。
なお何れのマウントアダプタもAF動作は静止画のみで、本アダプタでも
AF動作は静止画撮影時のみ・動画撮影はマニュアルフォーカスとなる。
α7R IVとの組み合わせでは、ミノルタ時代の古い世代や他社製
レンズのような、α99IIのハイブリッド位相差AFが作動しないもの(*2)
でも全て像面位相差AFが使用可能(*3)で、AF追従10コマ/秒の連写や
瞳AFやロックオンAFも使用可能と、α7R IV相当の利便性を
得ることができる。またSSMなどのレンズ内蔵モーターでは
ほぼ遜色のない駆動速度とレスポンスを実現している。ただし
α99IIに比べるとボディモーター駆動レンズでの駆動速度や
細かい部分のレスポンスでは、流石にAマウントのネイティブ機かつ
専用位相差AFを持ちクロス測距も可能な分、α99IIに部がある。
α7R Vとの組み合わせではソニー純正のみならず、ミノルタ時代の
古い世代のボディモーターレンズや他社製レンズとの組合わせでも
初期反応やレスポンス・動体追従性能などほぼ全ての面でα99IIを
凌駕し、同機に搭載されたAiによる被写体認識も動作する。
なおフル機能対応はα1とα7 IV、α7R IV、α6600など機種毎に
異なり、旧機種などでは従来の奇数番アダプタと同仕様の動作と
なるので対応状況は要確認。
2022年2月をもってAマウント仕様ボディ・レンズともに生産終了
となったので、本アダプタ+Eマウントボディが実質的なAマウント
活用の後継環境でもある。
*2: 専用位相差AFのみの動作となり、ハイブリッドAF対応時の79点より一回り狭い中央寄り61点がAF範囲となる。
*3: Reflex 500mmF8のような元々がレンズ側制約で中央のみAF可能なものは同仕様だが、α7R4+EA5の場合、中央付近の3x3がAF範囲となる