用語集/APS-C
■ APS-C
受像センサーのサイズ規格のことで、フィルム時代のAPSカメラで用いていた
フィルムのサイズに近いのでこう呼ばれている。35mmフルサイズに対し一回り
小さいが連写性能は高い。レンズの焦点距離(*1)を1.5倍することで、フルサイズ
相当の焦点距離となる。
ちなみに1インチや1/1.7インチ、1/2.3インチもセンサーサイズの規格で、後者ほど
APS-Cに対して小さなセンサーサイズになる。
コンパクト機と比べると高画質で高感度に強く、ボケ量が大きくなるので表現の幅が
広がる反面、同じ絞り値でもボケ量が大きくなるので、同じくらいの被写界深度
(ピントが出ている範囲)を得ようとすると、より絞り込む必要が出てくる(その分
シャッター速度が下がるか感度が上がる)ので注意が必要。
APS-Cセンサーサイズ用でレンズを作った場合、35mmフルサイズ用レンズと比べ
センサーサイズが小さいのでレンズを小さくでき、周辺部分の解像落ちや減光を
少なくできるメリットがある反面、性能面や広角時の焦点距離をフルサイズ相当に
したい場合、より高性能・広角なレンズが必要になるデメリットもあるので、一概に
有利とは言えない。
なおニコンなどとキヤノンでAPS-Cサイズという同じ呼称でも若干サイズが異なり、
後者の場合は焦点距離の1.6倍がフルサイズ相当の焦点距離となる。
*1: 単焦点レンズでは××mm、ズームレンズでは××-○○mmなどと表現されている。