用語集/Steady Shot
■ Steady Shot
ソニー製デジタル一眼レフに搭載されている撮像素子(イメージセンサー)シフト式ボディ内蔵
手振れ補正機構の名称。2008年10月発売のα900以前は「Super Steady Shot」と呼称していた。
ボディ内手振れ補正機構の仕組み自体は、α7IIまではミノルタ/コニカミノルタの「Anti-Shake」と
同一である。
光学式と異なり撮影素子のみを駆動させるイメージセンサーシフト式では、レンズ側は動かない
ため、レンズの設計・製造時に手振れ補正機構の制約を受けないことと、古いレンズでも恩恵を
受けること、ボディ更新で手振れ補正機能も更新されるメリットがある。
しかしその反面、光学ファインダーは手振れ補正されないため、望遠になるほどファインダー像が
安定しないという、ある意味従来通りなデメリットがあったが、トランスルーセントミラー機のα77IIで
シャッターボタン半押し時の電子ファインダー/背面LCDへの手振れ補正をようやく実現している。
また、Eマウント機のα7IIでは従来からの構造を刷新した5軸ボディ内手振れ補正機構を搭載。
OSSレンズではヨー・ピッチ方向はレンズ側、X・Y・ロール方向のブレはボディ側でブレを補正し、
OSS非搭載のレンズやマウントアダプターを介したAマウントレンズでは全てのブレ(一部のものは
ヨー・ピッチ・ロール方向の3軸)に対してブレ補正を行うようになる。α99IIも同様の手ブレ補正
機構をAマウント機で初めて搭載した。
なお従来機の手ブレ補正機構はガイドレール上の受像センサーをピエゾ素子で駆動する方式
だったが、5軸手ブレ補正機からマグネットとコイルを用いて受像センサーを電磁誘導する
方式に改められている。