body/sony/slt-a99 のバックアップ
2014-03-11 (火) 22:35:56 のバックアップ(No.25)
■ α99
2012年10月発売。24Mピクセル(2400万画素)センサー搭載。α55から続くミラーボックスを
持たないトランスルーセントミラーで35ミリ機(フルサイズ)を作り上げ、α900から4年の歳月を
経て登場した。
特徴
基本的にはα77を踏襲。受像センサ上にも測距センサを配したデュアルAFシステムと、
ほぼ無音で操作できるサイレントコントローラーを搭載。深度方向の設定ができる
AFレンジコントロールや、位相差19点+像面位相差102点でより高精度なAF-Cが可能な
AF-Dモードの搭載もあり、Aマウント機としては被写体の追尾性が向上している。
(あくまでも「Aマウント機としては」だが)
ファインダーはα77と同じく有機ELを採用。α55などのLCDファインダーから比べると
視認性が大きく向上している。一眼レフ機と比べると原理上どうしても遅延が発生するが、
暗いレンズでも全く影響せず露出通りの明るさで像を確認でき(ズームやSTFでも明るい)、
APS-C専用レンズでも額面どうりの画角で表示するのは従来の一眼レフでは実現不可能。
フラッシュ端子が従来のオートロック式からmi(マルチインターフェース)シューに形状が
変わったため、従来のフラッシュ等は接続できないので注意(変換アダプタは付属)。
ただしソニーはEマウント機も含めてmiシューに統一する模様。
メモリーカードはデュアルスロット仕様でSD(SDXC対応)とメモリースティックDUO(以下MS)を
採用。1スロット目はSDとMS、2スロット目はSDのみ。
バッテリーは従来一眼レフ機と同様、NP-FM500Hを採用している。
欠点
α77デビュー時に問題になった鈍足起動(同機のファームウェア更新で改善はされた)を
解消するためかフロントエンド用LSIを搭載したが、そのせいかバッテリの持ちが悪化。
もともとバッテリの持ちが良くない超音波モーター(SSM)搭載レンズと併用するなら
予備バッテリの携行か縦位置グリップとの併用が不可欠と思われる。
また、放送用ハイエンド業務機から応用したという多点分離光学式ローパスフィルターも、
ローパスレスが好まれる今の時勢にあってはあまりプラスにならない要素かもしれない。
(と言っても従来のイマイチ眠たい画質のAマウント機から比べれば劇的に向上したが)
フルサイズ36M搭載のニコンD800シリーズやEマウントのα7Rの登場でそれほど
高画素とも言えず、受像センサ側も含めて中央に寄り過ぎな感のある測距センサ、
すぐ一杯になるバッファメモリやミラーボックスが無いにも関わらずフルサイズだと
6コマ/秒のコマ速など、まだ課題は色々と残る。