body/sony/slt-a77
■ α77
2011年10月発売。24Mピクセル(2400万画素)センサー搭載。α55から続く可動ミラーを
持たないトランスルーセントミラー機で、新開発の位相差センサーや12コマ/秒のコマ速、
有機ELのファインダー、3軸チルト液晶ディスプレイなどを搭載して登場した。
ボディ単体とDT 16-50mm F2.8 SSMが付属するレンズキットがある。
特徴
シリーズの中級機らしく1/8000のシャッターや前・後面パネルへのマグネシウム合金採用、
防塵防滴を考慮したボディ・3軸のチルト液晶の採用など、普段の使い勝手も考慮している。
位相差センサーには新開発の19点(11点クロス・中央はF2.8対応)を採用。追尾フォーカスの
搭載や、先述の12コマ/秒のコマ速もあって「圧倒的な高速レスポンス」を謳っている。
レンズの微調整にも対応。
ファインダーには新たに有機ELを採用。235万ドットと高精細で露出結果を即時に反映。
α55の液晶ファインダーから比べるとモアレや崩れが少なく黒も引き締まっているので
かなり見やすい。
背面の92万ドット液晶パネルを含めてレンズを通した受像センサーの絵を投影するので
ファインダースクリーンのようなものは採用されていないが、原理上若干の遅延が発生して
しまうので、レスポンス面では光を素通しするミラー+ペンタプリズム(ペンタミラー)の
一眼レフには及ばない。
欠点
コマ速はかなり早いがバッファメモリが13枚分(画質を落としてもあまり増えない)なので
すぐに書き込み待ちになってしまう。α55もそうだが連続撮影優先AE(12コマ/秒モード)は
絞り開放F2.8までのレンズは絞りF3.5・それ以下のレンズでは絞り開放に固定されてしまう。
メモリーカードがSD(SDXC対応)とメモリースティックDUO対応とはいえ1スロットしか無い
のも中級機としては?な点。
ファームで解消されたが当初は起動が大分遅かったのもマイナス。最初からα55と
同等な起動速度だったら・・・と思わざる得ない。