body/sony/slt-a55
■ α55
PMA 2010でモックアップが展示された「メインストリーム機」を製品化したもので、2010年8月24日にα33とともに発表された初のトランスルーセントミラー搭載モデルであり、(Aマウント機としては)ソニー初の動画対応カメラでもある。
2010年のソニーはミラーレス一眼のNEX-5/3(2010年6月発売)の投入などで勢いを見せており、また事前に透過型ミラー搭載カメラの特許出願が明らかになっていた事から、生産が完了していたエントリー機の後継として満を持しての登場となった。
2010年9月11日発売開始。NEX-5/3程ではないもののかなりの売れ行きを見せ、ソニーのレンズ交換式カメラの月別販売台数シェアを20%越えまで押し上げた。
特徴
透過型ミラーの一種であるトランスルーセントミラーにより常に撮像素子に光を供給しライブビューを行う一方、一部の光を位相差検出式AFモジュールに導く事で常時高速なAFを行う。
従来のエントリー機が搭載していたクイックAFライブビューは他社のコントラストAFに比べはるかに迅速なAFを実現していたが、光学ファインダーが見にくくLVの視野率も90%程度になるという欠点を抱えていた。本機は光学ファインダーを思い切って廃止し電子ビューファインダー(EVF/Tru-Finder)に置き換え視野率100%を達成した。
またミラーが非可動式(センサークリーニング時はミラーアップ可能)になったため連写性能が向上、エントリー機にも関わらず最大秒間10コマ、しかもAF追従可能と他社のフラッグシップ機並みのスペックを持つことになった。
AFもセンサー・レンズ駆動両面で強化されており、(他社の中級機以上には見劣りするものの)これまでのαと比べると非常に速い。特にこれまで「AFが遅い」と言われていたSSM搭載レンズの改善ぶりには眼を見張るものがある。さらにこの機種の発表直前に生産が終了した500mmReflexを装着すると、超望遠レンズとは思えない驚異的なAFスピードとなる。
動画撮影時も位相差検出AFが可能。AVCHD記録に対応している。
ただしセンサーシフト式手ぶれ補正のため長時間の録画は出来ない。
他にも、
- 1620万画素CMOS (APS-Cサイズ)、連写速度10枚/秒(連続撮影優先AEモード時)6枚/秒(連続撮影Hi時)
- 2軸ヒンジ式の3.0型液晶モニター
- Dレンジオプティマイザー、オートHDR搭載
- マルチショットノイズリダクション搭載、最大ISO25600まで拡張可能(通常時は12800)
- スイングパノラマ撮影機能搭載。3D撮影も可能
- ボディ内蔵手ブレ補正機能 (2.5-4段分)
- バリアングルチルト可動式液晶モニター搭載
- 電子ビューファインダー(Tru-Finder)搭載、電子水準器の表示も可能
- GPS搭載
と、コンパクトカメラで培ってきた機能なども組み込んだ意欲的なカメラとなっている。
EVFではなくペンタダハミラーによる光学ファインダーを搭載した姉妹機としてα580があるが、日本国内未発売。
商品構成
型番 | 構成 |
---|---|
SLT-A55V | ボディのみ |
SLT-A55VL | DT18-55mmキット |
SLT-A55VY | DT18-55mm&DT55-200mmキット |
スペック
画素数・撮像素子 | 有効画素数1620万画素、APS-CサイズCMOS |
ダストリダクション | 帯電防止コート、イメージセンサーシフト駆動 |
記録媒体 | SDカード(SDHC/SDXC対応)、メモリースティック デュオ |
手ブレ補正 | イメージセンサーシフト方式、約2.5~4段 |
ファインダー | 0.46型(有効表示0.43型)電子ビューファインダー |
視野率 | 100% |
倍率 | 1.1倍 |
シャッター速度 | 1/4000~30秒、バルブ |
連続撮影速度 | 最高約10枚/秒 |
液晶モニター | 3.0型ワイド92万ドット TFT駆動 |
内蔵フラッシュ | 自動ポップアップ |
大きさ(幅×高さ×奥行) | 約124.4x92x84.7mm |
質量 | 約441g(電池・記録メディアなど含まず) |
外部リンク
作例
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