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AF APO TELE 300mm F2.8 G (D) SSM

300mm域のF2.8レンズ(サンニッパ)は、1985年2月発売の「AF APO TELE 300mm F2.8」、1989年4月発売の「High Speed AF APO TELE 300mm F2.8 G」、そして2003年5月発売の「AF APO TELE 300mm F2.8 G (D) SSM」の3種類が存在している。

AF APO TELE 300mm F2.8 G (D) SSMは、単焦点望遠レンズとしては他社に比べても比較的設計も新しく*1、最短撮影距離もクラス最短レベル*2の2mである。旧モデルであるHigh Speed AF APO TELE 300mm F2.8 Gが普通のサンニッパ(=ミノルタの最高峰)ならば、こちらは怒涛の神レンズ。「旧モデルとは別物」という進化の大きさを評価する声もある。

写りは絞り開放からMTF曲線天井張り付き状態で、合焦部分の抜群の解像度および解像感のすごさ、アウトフォーカスの部分のとろけるボケ味(当然、円形絞りを採用)の2つを同時に描写できるレンズである。

レンズ左側に、DMF切り替えスイッチ、フォーカスモード・スイッチ、プリフォーカス・スイッチ(置きピンで合焦した時にアラームで知らせてくれる)、フォーカスレンジ切り替えスイッチなど多彩なフォーカスの設定が可能である。フォーカスフォールドボタンも3箇所についていて操作に便利。三脚座は取り外し可能で、三脚に固定したまま縦位置・横位置を変える時に重宝する。フィルターはレンズ内装着型で一度装着すればレンズ上面より操作が可能。便利だが専用フィルターのため、なかなか高価。

フードが取り外し式になり主要部分にマグネシウム合金を使って軽量化されているため、持ち運びが若干楽になった。それでも2480gもあるのでカメラ側のストラップで肩にかけるとマウント部に負荷が心配。幸い、レンズにストラップがつけられるのでこれを併用するのがマウントにやさしいかも。

α-7以降の機種を考慮に入れ、設計された怒涛の単焦点レンズであるため、α-9・α-9TiでAFを用いる場合はカスタム改造が必要となる。

スペック (AF APO TELE 300mm F2.8)

レンズ構成 9群11枚(フィルター1枚含む)
最小絞り 32
フィルタ径 差し込み式専用フィルタ(42mm)
35mm判換算焦点距離(APS-Cボディ使用時) 450mm
最短撮影距離 2.5m(0.14倍)
絞り羽根 9枚
フード 内蔵式
外形寸法(最大径×長さ) 128mm×238.5mm
質量 約2480g
付属品 保護フィルター、フィルター(ノーマル、1B、ND4x、Y52、O56、R60)
その他 FRL、インターナルフォーカシング方式

スペック (High Speed AF APO TELE 300mm F2.8 G)

レンズ構成 9群11枚(フィルター1枚含む)
最小絞り 32
フィルタ径 差し込み式専用フィルタ(42mm)
35mm判換算焦点距離(APS-Cボディ使用時) 450mm
最短撮影距離 2.5m(0.14倍)
絞り羽根 9枚
フード 内蔵式
外形寸法(最大径×長さ) 128mm×238.5mm
質量 約2480g
付属品 保護フィルター、ケース、フィルター(ノーマル、1B、ND4x、Y52、O56、R60)
その他 FRL、FHB

スペック (AF APO TELE 300mm F2.8 G (D) SSM)

フィルタ径 差し込み式専用フィルタ(42mm)
35mm判換算焦点距離(APS-Cボディ使用時) 450mm
最短撮影距離 2.0m(0.18倍)
絞り羽根 9枚(円形絞り)
フード 丸形被せ式
外形寸法(最大径×長さ) 122mm×242.5mm
質量 約2310g
その他 FRL、FHB、ADI調光対応、AF時フォーカスリング非回転、SSM

外部リンク

作例

  1. 夜景 α-7D 絞り開放 三脚・レリーズ使用
  2. 夜の波止場 α-7D 絞り開放 三脚・レリーズ使用
  3. 光跡 α-7D f10 14sec. バルブ撮影 三脚・レリーズ使用
  4. 夜景 α-100 f4 0.2 sec. 三脚使用
  5. ヒドリガモ α-100 f2.8 1/500 sec.
  6. スナップ風ポートレート α-100 f2.8 1/800 sec.
  7. ヨット α-100 f4.0 1/500 sec.

コメント

*1: 2006年3月現在。
*2: 2006年3月現在。