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α900

特長

ソニーが一眼レフ事業に参入して以来最初のフラッグシップモデルとして2008年10月23日に発売。αシリーズとして初の35mmフルサイズ一眼レフとなる。

最大の特徴は現代において珍しい「とんがりヘッド」の軍艦部とそこへ搭載されたファインダーである。フルサイズで視野率100%というだけでなく、明るさやボケにもこだわっている。

スペック上の数値にこだわる一方で実際の明るさ等はMF一眼レフにも見劣りする昨今のAF一眼レフを考えれば, キヤノンやニコンのフラッグシップとも別格の存在となる。

上記の通り、ファインダーの見え方にはかなりのこだわりを持っていたが、AF面*1などのスペックで当時の他メーカー製一眼レフから見劣りする部分があり、デジカメ自体のモデルチェンジが早いこともあって、視野率と連射速度を下げてコストダウンしたα850(海外のみのモデル)も登場した。

これ以後, α550(海外ではα580)を最後にαシリーズはTLM(トランスルーセントミラー)へと移行し, 全機種がEVF(電子ファインダー)となった。

今後α900の様なファインダーはおろかOVF(光学ファインダー)の搭載さえ絶望的ではあるが, 復活を望む声も確かである。

欠点としては, 2008年の機種ゆえにISO800以上でノイズが目立ち、内製JPEGではα99に比べて絵が緩いこと、またフルサイズ対応の手振れ補正機構を避けるために用いたパラレルリンク式ミラーのキレが弱く、α700と比べるとミラーショックが大きく動作音も騒々しい点である。

外部リンク

作例

*1: 中央デュアルクロス含む9点+アシスト10点の位相差センサー