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カールツァイス銘をもつAPS-Cフォーマット準拠のデジタル一眼専用ズームレンズ。35mm換算で24-120mm相当の焦点距離をカバーする。

この手の標準画角からの高倍率ズームレンズとしては珍しく高屈折ガラスや低分散ガラスの類を採用していない。また非球面レンズ部に比較的よく用いられる複合型非球面レンズを使用せず、ガラスモールド非球面レンズを2枚採用しているのが特徴。開放F値などはいたって平凡な数値ではあるが、カタログ値にこだわらずバランス良くまとめられている。

描写については、どの焦点距離でもほぼ破綻なく絞り開放から使用でき、ズームレンズとしては解像感・立体感ともに優れている。さらに綺麗なボケ描写も両立しているのは立派。標準高倍率ズームにありがちな点光源などに現れるリング状（年輪状?）のボケも見られず、逆光下でのフレアもよく抑えられている。但し絞り開放時は周辺減光が少々目立つので注意。

単焦点ツァイスの金属鏡筒と異なりプラ筐体が採用されているため、高級感があまり感じられないことと、フォーカスクラッチが採用されているがややゴリゴリとした操作感のためMFフィーリングが良くないのが欠点。軽量化・コスト低減のためのトレードオフといったところか。

代表的焦点距離での開放F値は以下の通り。