α-system Spirit Wiki

lens > minolta > single > AF85mmF1.4G

lens/minolta/single/AF85mmF1.4G のバックアップ

2006-03-03 (金) 20:52:25 のバックアップ(No.7)


AF85mmF1.4G

1987年からあるミノルタを代表する中望遠ポートレート用の単焦点レンズだが、1993年にGレンズとして名称変えをした。懸案だったフォーカスリングが太く改善され一気に評価が上がった。実際Gレンズとなった以降も被写界深度の浅さから、MF操作でのデリケートなピント合わせは必須であり、旧型のフォーカスリングとAF精度では十分に対応できなかったといわれる。

このレンズが出るまでのGレンズは、ライカ風の味を求めていたミノルタで懸案だった解像度を重視する傾向がやや見られたが、その後の新レンズでボケ味重視という路線に切り替わる旗印となったエポックメーキング的な存在でもあった。

初期型からボケの美しい円形絞りを採用。描写はピントの合った部分のシャープな切れ味と、なだらかに階調する綺麗なボケ味が共存する見事なもの。このボケ味を演出するうえで、MTF曲線の円周方向より放射方向の解像度を無段階で徐々に落とすなどの工夫がなされており、単にシャープなだけでは得られない、立体的な構図のポートレートが容易に撮れる。撮影時には絞り開放とせず1段絞ってF2とするのが最も美味しい。

デジタルAPS-Cでは127.5mm相当になるが、最低撮影距離85cmという使いやすい距離と相まって、ポートレート撮影での使い良さに大きな変わりはない。子供のポートレートでは適切な画角が得られるほか、最低撮影距離まで寄っても威圧感のないことから、大人のポートレートでも大胆に切り抜いたほうが面白い仕上がりになるようにも思う。ただし室内撮りでの画角の使いやすさからAF50mmF1.4のほうを好む人も多いことを付記しておく。

2000年には距離エンコーダが搭載された(D)タイプとなったのと合わせて、フォーカスリングが従前よりも幅広に、またAFクラッチの搭載でAF時に回転しないよう改良された。

2001年には15年前の開発時に大振りなためボツ企画となったAF85mmF1.4G(D)Limitedが発売され、この焦点域でのαレンスの評価は不動のものとなった。

作例

  1. 絞り開放 (α-7 DIGITAL)
  2. 絞り開放 (α-7 DIGITAL)
  3. 絞り開放 (α-7 DIGITAL)
  4. おじさん 絞りf2 (α Sweet DIGITAL)
  5. こども 絞りf2 (α Sweet DIGITAL)
  6. 家族 絞りf2 (α Sweet DIGITAL)
  7. 85mm F1.4(I) 絞りf2 (α-7 DIGITAL)

コメント

名前