非球面レンズ のバックアップ差分
2008-05-22 (木) 12:44:42 の1つ前との差分(バックアップNo.1と2の差分)
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+光が大気中からレンズに入るとその速度が遅くなる。 +この時レンズの表面に対して斜めに入ると遅くなる方に引き寄せられて光が曲がってしまう「屈折」という現象が起こる。 +屈折はレンズ面に斜めに入射するほど大きく曲がってしまい光が一カ所に集まらず(結像せず)に拡散してしまう球面収差を生じる。 +そのために様々な形・組み合わせのレンズを使って補正しようとしているが完全には補正しきれない。 +これを根本的に補正しようと開発されたのが非球面レンズである。 +非球面レンズは機械の単純な円運動では研削出来ないために昔は熟練した職人さんの手作業で研削されていた。 +しかしミノルタは独自のハイブリッド(複合型)非球面レンズの製法を世界に先駆けて確立し、 +その誤差10万分の1という世界でも類を見ないハイレベルかつ研削非球面に劣らない性能を維持している。 + +また非球面レンズは球面収差のほかに樽型ディストーションの補正にも威力を発揮する。 +特にワイドレンズでは広い画角を得るために前方に大きいレンズを使っているがこの凹レンズが入射光を斜めに導いてディストーションを発生させる。 +それを補正しようと凸レンズを組み合わせるが完全には補正しきれない。 +そこでその凹レンズを非球面にすれば根本的に樽型ディストーションを防ぐ事が出来るのである。 +他社でも使われるようになったがパイオニアであるミノルタαレンズでは秀でた製法と温度管理、相性の良いレンズを組み合わせるなど確実に結像させるためにどこよりもごだわっている。 +またその精度も今なお世界一の特許製法なのである。