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α-3700i

α-3700iはビギナー向け小型軽量機として登場し、プログラムAE専用機として割り切ったボディはボタンの類がほとんど無いシンプルな操作系となっている。この機種ではペンタプリズムではなくルーフミラーが採用され、ボディの小型化に貢献してはいるが、代わりに暗く見づらいファインダーとなってしまった。

外付けの専用小型フラッシュD-314i/D-316iが用意されており、いずれも電源をボディ側から供給することで薄く軽く仕上げられている。3700iはボディ内蔵型フラッシュへ移行する直前の製品であるが、ここまでやるならば最初から内蔵式にしてもよかったのではないだろうか?・・・事実、この後にα-5700iがミノルタ初のフラッシュ内蔵AF一眼レフとして登場する。

また、3700iとのカップリング用に設計されたレンズ2種(35-80/F4-5.6と80-200/F4.5-5.6)が用意され、いずれも小型軽量でスライド式のレンズキャップ装備となっている。軽量化とコストダウンのために部品のプラスチック化が進み、スペックも敢えて抑えることで低価格を実現している。この低価格レンズの流れは本来はレンズメーカーが担っていた部分であったが、そこにカメラメーカー各社も押し寄せ、ジェンガの抜き合いのような製品が展開されることになり、それは今も続いている。

ボディ側も例外ではなく、この機種から上位機種のフレーム利用によるコストダウンは止めて、根本から廉価機種として設計する方式に変更された。そのため、大幅なコストダウンが進みユーザーの裾野は広がっていくが、メーカーが目論んでいた上位機種への移行は期待通りには行かず、ただ安い機種やレンズが売れてお終いという状況が形成されていく。結果として市場は二極分化が進み、高級ボディ&レンズ群と、セット売り且つほぼ売り切りの安物ボディ&レンズ群に分かれていった。

コメント

Takatek 2009-11-14 12:03:17
出張カメラとして重宝しました。軽くて小型なためアタッシュケースにすっぽり入るのが買いの理由でした。α5700は入りませんでした。ファインダーが暗いこともどっちみち自動焦点で、むしろファインダーが見れないような条件でもしっかりピントが合うことに重宝しました。現在も予備機で稼働中グリップラバーはボロボロ破けましたが故障知らず。動体撮影は苦手マニュアルフォーカスでないとシャッターが下りずピンぼけ写真すら写らない。100mmF2とも組み合わせましたが少々荷が張る感じでした。

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