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20mm、24mm、28mmと続くシグマ広角F1.8三兄弟の中盤を占める単焦点広角レンズ。

2005年にDG化され、かねてより懸念されていた逆光への耐性もついた。

特徴は広角ながらF1.8という明るさとボケ味を共存させた点と、最短撮影距離18cm、倍率1：2.7（APS-C＝1：1.8）の広角マクロという新しい分野を切り開いた点にある。もちろん通常の広角レンズのように風景撮りにも使える。

F1.8という明るさは、薄暗がりでの背景を取り入れたポートレートやフラッシュなしの室内撮りがしやすい。また花撮りでも被写界深度を生かし花以外の周辺状況を写しこみつつクローズアップできるなど、ひと味違った趣向をこらすことができる。ただし最短撮影距離18cmではワーキングディスタンスが100mmを切り、かなり近寄ることになるので注意が必要。

描写は歪曲を良く抑え込んだ真っ当なもので、あまり広角らしくない標準レンズに近い写り方をする。これまでのシグマにみられた隅々までクッキリ写す人工的な描写はなく、周辺解像度を徐々に落としつつボケ味にもこだわりを感じる暖かみのある描写である。ただし色合いはミノルタの黄色寄りとは違って青色寄りなので全体のトーンはクールであり、シグマの色合いを感じさせる。

デジタルAPS-Cでは36mm相当となり準広角扱いとなるが、グループポートレートからマクロ撮影まで幅広く使え、単焦点のコンパクトカメラのような使いやすさも備わってくる。ただし重量は485gあり、ミノルタのAF24mmF2.8の215gに比べると、お散歩カメラにしては持ち歩くのに難儀するという意見も多い。

フィルタ径：77mm　絞り羽根：9枚　花形フード付属

http://www.sigma-photo.co.jp/lens/wide/24_18.htm