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lens/sigma/24mmF1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO

24mmF1.8 EX DG ASPHERICAL MACRO

20mm、24mm、28mmと続くシグマ広角F1.8三兄弟の中盤を占める単焦点広角レンズ。

一般にズームでF2.8というスペックが当たり前になった今では、この手の広角単焦点レンズは極めて地味な存在だが、やはり得難い魅力がある。

特徴は広角では初めてF1.8という明るさとボケ味を共存させた点と、最短撮影距離18cm、倍率1:2.7(APS-C=1:1.8)の広角マクロという新しい分野を切り開いた点にある。もちろん通常の広角レンズのように風景撮りにも使える。

F1.8という明るさは、薄暗がりでの背景を取り入れたポートレートやフラッシュなしの室内撮りがしやすい。また一回り大きなレンズ径からくるボケ量の大きさを生かし、花撮りで周辺状況を写しこみつつ被写体を浮き上がらせることができるなど、ひと味違った趣向をこらすことができる。ただし最短撮影距離18cmではワーキングディスタンスが100mmを切り、かなり近寄ることになるので注意が必要。

描写は歪曲を良く抑え込んだ真っ当なもので、あまり広角らしくない標準レンズに近い写り方をする。またこれまでのシグマにみられた隅々までクッキリ写す人工的な描写ではなく、周辺解像度を徐々に落としつつ滑らかなボケ味をもった暖かみのある描写であるため、ミノルタ・ファンにも十分おすすめできる。ただし色合いはミノルタの黄色寄りとは違って青色寄りなので全体のトーンはクールである。

デジタルAPS-Cでは36mm相当となり準広角扱いとなるが、グループポートレートからマクロ撮影まで幅広く使え、単焦点のコンパクトカメラのような使いやすさも備わってくる。ただし重量は485gあり、ミノルタのAF24mmF2.8の215gに比べると、お散歩カメラとして持ち歩くには難儀するという意見も多い。

また通常のデジタル専用レンズに比べ、周辺部のコマ収差はほとんど解消されるため、F1.8のもつボケ味を存分に楽しむことができる。2005年にDG化され、かねてより懸念されていた逆光への耐性もついた。

フィルタ径:77mm 絞り羽根:9枚 花形フード付属

作例

  1. ポートレート F4(α Sweet DIGITAL)
  2. 花マクロ F4(α Sweet DIGITAL)
  3. 前ボケ後ろボケ F4(α Sweet DIGITAL)
  4. 暗い室内 F2 1/25秒 (α Sweet DIGITAL)
  5. 建築の直線性 F11(α Sweet DIGITAL)

コメント

fuhkin 2008-02-27 22:07:28
77 / 58mm stepdown ring を使用しても APS-C デジイチで四隅のケラレ出ません。黒画用紙をカットした手製のフレアカッターをリング裏に貼り付けて使っております。