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α99II

2016年9月のフォトキナで海外発表・続いて国内でも正式発表。11月発売。

42Mピクセル(4240万画素)裏面照射型ローパスレスのExmor Rセンサー搭載。

α99の後継機。

2021年8月 生産終了。最後のAマウント機となった*1

特徴

α77IIと同等の79点位相差AFセンサーに加え、α7RIIと同等の399点像面位相差

AFセンサーを搭載。双方のセンサーを用いたハイブリッド位相差検出AFシステム

高精度なクロス測距を行うとともに、中央のAFポイントはEV-4対応*2。像面位相差

AF測距点を含め、ほぼ画面全体でのAFが可能となった*3。Aマウント機で初めて

ボディ内5軸手ぶれ補正を搭載した。

α99に搭載していたAF-Dは無くなり、AF-C(コンティニュアスAF)との区別が

無くなった。また同機のサイレントマルチコントローラーはクリックの有無が

選択でき、様々な設定が可能なフロントマルチコントローラーへ変更された。

AFレンジコントロールロックオンAFなど基本部分の機能面は概ねα77IIを

踏襲。また、35mmフルサイズ機では初めて4D FOCUSに対応した。

コマ速は最大12コマ/秒とα77、α77IIと同等・従来機からの倍速となり、約5秒間

連写が可能*4なバッファメモリを搭載。12コマ/秒モード*5での絞り制限も、先述の

ハイブリッドAF対応時はF9まで、非対応時はF4までAF可能*6と動作仕様が変更

された。またアンチフリッカー機能の搭載で蛍光灯下などでの撮影が容易となり、

静止画では非圧縮RAW・14Bit画像に、動画ではXAVC Sでの4K録画に対応した。

NFC/Wi-Fiに対応。GPS機能は非搭載だが、新たにGPS情報をBluetoothで

スマホより得られるように変更された*7

ボディデザイン・容積がα77IIと同等*8となり、縦位置グリップもα77・α77IIと同一の

ものが使用可能。ただし内蔵フラッシュは非搭載でAF補助光も搭載されない。

トップカバー、リヤカバー、および内部フレームにマグネシウム合金を採用。

記録メディアはSDカード(SDXC/UHS-1)/MS。デュアルスロット仕様となっている。

欠点

先述のように高画素化と高精度で広範囲な位相差AF環境、高速連写を実現した

弊害か、バッテリ消費は先代機よりも悪化してしまった。また、縦位置グリップを

α77/α77IIと共通化したため、先代機では可能だったバッテリ3個運用*9も不可

となってしまっている。

ファインダー部のアイセンサーに強い光*10があたると、ファインダー使用と誤認識

されるためか背面LCDの表示が消えてしまう。

また先述のハイブリッドAFが動作するのは基本的にソニー純正レンズとなるが、

ハイブリッドAF非対応レンズとのAFエリア差や速度差、測距精度差が顕著であり、

ミノルタ/コニミノ時代の設計が古いレンズや、社外品レンズを使用すること

自体がAFを大きく制限する格好になってしまっている。

外部リンク

作例

*1: Aマウント用レンズ資産についてはLA-EA5経由でほぼ同等の使用感+αを同マウントにフル対応したEマウント機で提供している
*2: ミノルタ時代のレンズや他社レンズでは像面位相差AFセンサーは動作せず、位相差AFセンサーは一回り小さい61点測距となる。また、500mm Reflexはレンズ側の制約で中央1点のみとなる
*3: ハイブリッドAF対応レンズ使用時
*4: 60枚(JPEGのみ)~54枚(RAW+JPEG)、非圧縮RAW時は25枚。(従来機はフルサイズ時は6コマ/秒・JPEG11~12枚、テレコン連写で最高10コマ/秒・20~24枚だった)
*5: P/S/A/Mモードともに「ドライブ:連写Hi+」時。従来機にあった"連続撮影優先AE"モード的なものは無くなった。なおドライブ:連写Hi以降はHi:8コマ/秒、Mid:6コマ/秒 、Lo:4コマ/秒
*6: それ以上の絞りの場合はAFが固定される
*7: PlayMemories Mobileにて対応
*8: 重量はα77IIや先代機よりも重い
*9: α99では本体側1個+縦位置グリップ側2個での運用が可能で、本体バッテリ稼働中でのグリップ側バッテリ交換も可能だった
*10: 太陽光など、主に外部使用で発生し易い