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lens/sony/single/35mm F1.4G のバックアップ

2008-01-22 (火) 20:43:54 のバックアップ(No.4)


35mm F1.4G

開放F値1.4を誇る大口径広角レンズ。ガラスモールド非球面レンズを採用し、画面のすみずみまで高コントラスト、高解像度の描写を実現。

また、広角レンズでありながら、被写界深度を浅くした背景のボケ味の演出や手持ち撮影に効果を発揮。フォーカスホールドボタンや、AF時に回転しないフォーカスリングなど、操作性やホールド性にも配慮してある。

経緯としてはコニカミノルタ時代に設計・発売予定されていたが、Sonyに譲渡されたため発売が中止されたいわくつきのGレンズ。Sonyブランドでようやく発売されたのでαファンには感慨深いレンズであろう。

ミノルタのものには無かったADI調光に対応している。

実写では、大きな花形フードもあいまってフレアが出にくく、逆光時にも解像感が保たれる印象。F1.4の大口径だけでなく、最短撮影距離 0.3mと近接撮影に強いため広角レンズらしからぬボケ味を示す。色収差は残っているがボケ味とトレードオフというところか。色収差は中間絞りまで絞り込むとほぼ消失する印象。歪曲も良好に補正されておりポートレートにも十分対応できるGレンズである。85mm F1.4とこのレンズがあるからαマウントを使うという銀塩時代からユーザーも多数(?)ありとのこと。

このレンズは少し癖があり、α100やα700(APS-C)で絞り開放時で解像感が欲しい場合、ファインダーでピントの位置を周辺のAFセンサーより中央よりに持ってきたほうがよい結果が得られる。これはAF使用時だけでなくMFやDMF使用時にも共通で、AFエリアよりレンズの外側だと描写が甘くなる。作画意図で少し甘い描写を狙う以外は避けたほうが無難(MTF曲線でも周辺はややおちる)。この傾向はPlanar T*85mm F1.4 ZAも共通。

日の丸構図を避ける傾向にある中級者以上でこのレンズを初めて使う場合は注意が必要。

作例

  1. 寺院 Sony α-100 絞りf4.0 -2/3補正
  2. 寺院 Sony α-100 絞り開放 -2/3補正

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