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lens/minolta/std/AF35-70mmF4 のバックアップ

2010-08-13 (金) 22:20:45 のバックアップ(No.10)


AF35-70mmF4

1985年のα7000発売と同時に出された入門用の標準ズームレンズ。

AF24-50mmF4、AF70-210mmF4と合わせて初期AFレンズのF4トリオとも言われる。

2倍ズームながら単焦点と同等のコンパクトな鏡筒となっている他、

70mmより先はマクロスイッチ切り替えでマクロ撮影できる仕掛けが付いている。

マクロではズームリングでフォーカス調整するMF操作となる。

マクロでは最短撮影距離30.3cm、倍率1:4に変わる(通常は100cm、1:14.3)。

こうしたギミックな機構は1980年代のMFレンズにもあったもので一種の流行である。

画質はレトロな雰囲気のする無理のない描写で、画像にシャープさを求めるよりは

むしろ構図を鷲づかみするような骨太な描写が面白い。マクロもほどほどに使える。

デジタルAPS-Cでは焦点距離52-105mmなのでAF24-50mmF4に比べ多少使いにくい。

1993年にAF35-70mmF3.5-4.5が発売されたがコストダウンされた別設計のレンスである。

スペック

レンズ構成 6群6枚
35mm判換算焦点距離(APS-Cボディ使用時) 52.5~105mm
絞り羽根 7枚
最小絞り F22
最短撮影距離 1m, マクロ切替時32cm
最大撮影倍率 0.07倍, マクロ切替時0.25倍
フィルター径 49mm
フード 丸形スナップ式
大きさ(最大径×長さ) φ68×52mm
質量 約255g
その他 -
定価 ¥35,000

作例

コメント

T_Sato 2007-06-06 13:00:22
初めて複合型非球面レンズを採用し、NewMD35-70/F3.5の画質を落とさずに標準レンズ並みのサイズを実現したレンズです。サイズの制約で最短撮影距離はNewMD:0.85m→AF35-70:1mとなりましたが、複合型非球面レンズ使用で小型化と高性能化を両立できるという一つの解答となり、もう一つのαショックと言えるほどの影響を業界に与えました。ただし、現在の解答となっているインナーフォーカスの設計技術が当時はまだ未熟であり、繰り出し式でズーム全域の最短撮影距離を縮めることは困難でした。(実現にはレンズの大型化・複雑化が伴うため。)
T_Sato 2007-06-06 13:01:36
そのため苦肉の策として望遠端または広角端でレンズの一部を通常時とは異なる動かし方をして近接撮影を可能としました。これが当時のレンズに良く見受けられるマクロ機構です。これは一本差しで使われるケースが想定される標準ズームとして何かしら近接撮影ができる手段を用意しておく必要があったために採用された機能であり、流行という軽いものではなく、寄れない現実に対する切実な回避手段だったのです。
hiroshi 2008-08-03 01:50:59
AFは使えませんが、マクロ機能を使いこなせればオールラウンダーな活躍。a100や200とても軽くてコンパクトなので昼間の散歩用に最適。
Pronpt 2009-07-19 19:10:36
中古だと数千円程度で入手できるのも強みの一つ。前述されている通り、コスト面でもかなり有利なので、α100・200等で活躍するのでは。
Takatek 2009-11-14 21:45:48
α3700とのセットで購入しました。屋外であれば何の不自由もなく良いレンズです。逆光気味だと少し地味なかぶったような映像となることが多いです。α100との組み合わせでは少々使いづらかったレンズですがα900との組み合わせだと屋外スナップ撮影はほとんどこれ一本ですむと思います。α900との組み合わせなどあまり想像できないかもしれませんが意外とあたりです。

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