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DT 35mm F1.8 SAM

2010年10月14日に発売された「はじめてレンズ」シリーズの第4弾。鏡胴やフードを85mmF2.8と共有するなど徹底的な低コスト化が図られ、売り出し時点での市場価格は18000円強というお買い得感満点なものとなった。

レンズ構成はレトロフォーカス型で、AF機構はレンズ内に装備されたSAMで駆動される。SAMレンズは動作音が比較的目立つものであるが、本レンズについては設計上の偶然により、動作音は殆ど気にならないレベルに留まっている。

画角は35ミリフォーマット換算で52mm相当であり、いわゆる「標準レンズ」となる。重量は「はじめてレンズ」シリーズのDT50mmF1.8と同じく170グラム前後で、αレンズの中では最軽量である。

SAMレンズなのでAF/MF切り替えはレンズ側のスイッチで行う。DMFは使用出来ない。

ただ、横位置でカメラを通常構えた状態で左手親指がAF/MF切り替えスイッチの上に乗る為、慣れれば撮影中に左手でAF/MFを一瞬で切り替えて使用することは出来る。

解像度は非常に高く、35mm/F1.4Gと同等以上との声がある(デジカメ板αレンズ総合スレッド46、レス番915および962)。ボケの量や質も充分で、女性や子供や猫のポートレイト撮影には極めて高い適性がある(作例参照)。色調は寒暖どちらかに寄っているということはなく、中庸。発色やコントラストも明確に強調されてはいない。

短所としては、絞り開放付近でのパープルフリンジ(輝度差が極めて大きい状態で、被写体の周囲に紫色の輝線が発生する現象)が目立つとの指摘がある。

スペック

型番 SAL35F18
フィルタ径 55mm
35mm判換算焦点距離(APS-Cボディ使用時) 52.5mm
最短撮影距離 0.23m(0.25倍)
絞り羽根 7枚(円形絞り)
フード 丸形バヨネット式
外形寸法(最大径×長さ) 70mm×52mm
質量 約170g
希望小売価格 25,200円
その他 SAM

外部リンク

作例

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